なりたい自分になるために

ADHDでASDな私と子どもたちの生きやすい日常作り

肝心な人の声が聞こえない

音過敏があります。その上聞こえ方も独特です。

 

このブログでもつづったのですが、周りの音があると肝心な話を聞きたい人の声がすごく聞こえにくいです。

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とにかく困った

両親は鉄工所を経営しています。日中、その会社経営を手伝っています。事務全般から現場、と、色々なんでもこなしているのですが、最近は現場のお手伝いが圧倒的に増えました。

多動があるので、現場のお手伝いは本当に脳が楽で助かります。

ただ、困ることが。

鉄工所なので、とにかく音が多い。人数分の機械音、その他の機械音、作業の音、電話の音、時計のベル・・・

そしてプラス、指示の声。

すごいなと思うのは、名指しなしで指示の声が発せられても、ちゃんと受ける人がいるんですよね。

誰かの話し声は誰に向けて って感じなのだろうか。

それとも作業内容によって誰に向けて って感じなのか、現場をお手伝いするようになって2年目なのですが、全く把握が出来ません。

誰が誰に話しかけてるのか、よくわからないので、声がしたら声の方へ向くようにしています。私も日々成長してますね。ただ、それをすると数字に関係する仕事をしているときは、自分がどこまで何をしていたのかがわからなくなって、混乱します。

ですが、成長は相手もしてくれてて、最近は名前を読んでもらえるようになりました。おかげで、声が聞こえても名前が呼ばれなかったら、手を止めて周りを見渡さずに済むようになったので、作業を中断することもなく混乱することもなくなりました。

 

 

 

肝心な指示の声が聞こえない

私の音の聞こえ方にパターンがあって、周りの音ばかりが聞こえてきて目の前の話しかけてくれてる人の声が聞き取れません。これ、本当に困るんです。

鉄工所などはカフェと違って機械音や周りの作業音がすごく大きいんです。

目の前で、作業指示をもらったり、取り扱いを教えてもらっていても、ほとんど聞こえなくなってきました。

以前は聞こえていたんです。なのになぜ?です。以前はよく聞こえていたのに、なぜ・・・と悩みました。それは、もう、2年目でいろんなことに慣れて覚えてる。ということで、相手の話し方が、「さらっとしたもの」になってしまったのが要因です。

ぱぱぱっと話されちゃって、ほとんど聞こえません。毎回、何度も聞き直すので相手は機嫌が悪くなっていきます・・・

 

 

言われたことが頭に残らない

指示は、〇〇を××に。ってシンプルなものだといいのですが、大体、一度の指示の中に様々な要素が含まれています。

「●●を××にしてから▲に。それから▲を〇にしてから▽にしてね」という感じです。内容は至って単純なことなのですが、2つほどの単語と1つか2つの動詞しか残りません。何か言われたのはわかるんだけど、最後の単語しか残らない。なんてことも。

〇〇を××に。ってシンプルなものでも、〇×とか×〇などと、数字がテレコになってしまってミスをしてしまったり・・・

聞き落としに、情報混乱に・・・何度も確認したり、聞き直すとよいのでしょうけど、それが毎回となると、一度聞き直すだけでも、機嫌悪くなったり、怒り始めたりします。

「ちゃんと聞いてない」「ちゃんと人の話を聞け」と言われてしまいます・・・

自分はほんとにダメダメなんだ。って感じでどんどん落ち込んでいきました。

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頭に残らないからといってほったらかしにはせずに

最近は、聞きながらメモをするようにしています。「いちいちそんなことメモするの?」と笑われるのですが、メモをしないと困るのは自分。ミスをしたときにリカバリするのは私ではなくて、職人です。リカバリの作業は、普通に製造する何倍もの気力と時間と体力が必要になります。その分、費用も発生します。高価な材料だと利益がマイナスになることだってあります。それを考えたら、笑われるくらい・・・会社にとってマイナスコストは発生しません。嫌な気分になりますが。

 

実はメモが出来なかった

以前は、話を聞きながらメモを取ることが出来ませんでした。メモしてると聞き漏らす。聞く方に集中するとメモが取れない。どうしてたかって、たぶんこんな話をしたと思う。って頭に残ってる2つほどの名詞と動詞と状況から憶測して仕事をこなしていました。めちゃくちゃ危険な仕事の仕方です。だからミス多発です。

ですが、それだと本当に困ることが多いんです。仕事上、トラブル続きになりますよね。

他の人は普通にしてることなんですよね。電話しながらメモしてる方とか、メモをせずに聞き漏らしもしないって、すごいな、ってなぜ、楽勝な顔してみんなで来てるのか、不思議で。真剣に尊敬していました。

ですが、人が出来てるんだから、自分も出来るはずではないか。出来ないわけがないんじゃない?と当時は本気でそう思っていたので、練習しました。

 

ひたすらメモを取る

学生時代、長電話しながら、落書きをあちこちにしていたことを思い出しました。学生時代の長電話は、雑談なので、記憶に残す必要が無かったから落書きして遊んでいたのかもしれません。ですが、同時に二つの事が出来ていたのだから、練習すれば出来るようになるんじゃないか。と安直に思ったわけです。今思えば、単純な性格でよかったと思います。

まずは電話中に、何か手を動かすことから始めました。

手を動かすことに慣れてきたら(話がなんとなくでも記憶に残るようになったら)、人が話してるときに、それをメモするということを始めました。

話してることをメモするというのは結構、数こなしました。おかげさまでは今では、かなり聞き漏らさず、メモすることが出来ます。打ち合わせの時などに内容をメモしたものを作った時は、「話の内容が詳細にわかるメモで助かる。」と喜んでいただきました。

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確認し直すこと、聞き直すことのリスク

都度都度、聞き直しなどをしてると、リスクが発生するんだなということを体感しました。相手が間違えた時でも、こちらの責任になる。いつも聞き直したり、確認してるのが、裏目に出るパターンです。

聞き間違いを防いだり、聞き漏らしを防ぐのに確認してるのですが、相手が時々間違えてることがあります。そのときに、相手にその自覚がないとき。正しい内容で言ってるつもり、の時です。相手が書いたメモなどがあれば、「あぁ、こちらが間違ってた、ごめん」になるのですがないときは、こちらが聞き間違えたことになります。圧倒的にこちらの方が普段に、聞き間違いやら聞き漏らしをしてるので、「聞き直したものを聞き間違えた」となっちゃうパターン。これがもう本当に悲しい。

それを防ぐのは、聞きながら、メモる。そのメモってるところを見せながら話を聞く。

相手も自分の言い間違いに気づけて良いみたいです。はい。

そのうち相手が、指示内容をメモしたものを持ってきてくれたり、絵を書いてもってきてくれたりすることが時折、あります。

 

 

 

聞き直したくても聞こえなくて

それでも、そういう工夫をしたからといって、相手の話してることが良く聞こえるようになるわけではなく・・・

 

聞こえないものは聞こえない

 

「え?なんて???」って聞き返すしかなくて(笑)音の聞こえ方が違うんだよ、という話をしても、通じません。

「そういうケースがあるんだ」と、受け止めてもらえないのか不思議なのですが、受け止めてよ!というのはこちらからの押し付けになるので、受け止められない人もいるんだな、と思うことにしています。

 

 

ちょっと耳が

最近では、「耳が聞こえないの?」「耳が悪いのか?」と言われるようになったので「そうなの」と答えるようにしました。

こんな嘘をついてよいのか・・・とも思ったのですが、聞こえの事と共に、主治医に相談してみたのですが、それでよいそうです(笑)

相手の指示内容がぐちゃぐちゃになってしまうことや、相手の声が聞こえにくい、聞こえない、というのはよくあることで、それは聞こえる人には中々理解してもらえないことのようです。

「聞こえないんです。」と言いながら、目の前でメモを取るようにするといいそうです。そしたら相手も「聞こえない人なんだ」と配慮してくれるようになる、とのことです。

 

聞こえ方が、と話してもややこしいだけなんですよね。聞こえてないことには変わりないんだから、「聞こえない」っていえばいいだけで、別に悪くないんだけど、「耳が悪くて」って言ってしまえばいいですよって。

悪くないのにーーーとも思うのですが、これも一つの工夫ということだそうです。

悪くないのに悪いということに抵抗があるなら「耳が遠くて」でもいいかも!です。

 

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