物心ついたころから私がとても困っていることがあります。
聴力に問題はないのに、日常生活では、「聞こえない」ことで困るんです。
以前も記事に書きました。
これは、私だけの問題でもなく、子供たちも、聞こえない問題で困っています。二男はすごい集中力があるので、集中力をフル発揮して、前後の状況や会話から想定して言葉を想定しているようです。
音過敏すぎるが故に、ほかの音に紛れてしまって全然聞こえていないんだと思っていたのですが、それだけではない可能性を先日、FBのタイムライン知りました。
とある方は、「耳のディスレクシアか」など中々わかりやすい表現を使ってる人もいました。
ディスレクシア
(英語: dyslexia、ディスレキシアとも)は、学習障害の一種で、知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害である。 失読症、難読症、識字障害、(特異的)読字障害、読み書き障害、とも訳される。(From Wikipedia)
聴覚情報処理障害
聴覚情報処理障害とは、私や子どもたちが普段困っていることと同じことのようです。
私たち親子が困っていることは、
周りの音が大きく聞こえて、目の前の肝心な聞きたい人の声が聞こえない
というコンディションです。
聴覚検査は問題ないのです。
聞こえないので何度も耳鼻科に行きましたが、聴覚検査は問題ありません。診察中ですら、先生の声が聞こえづらくて、困って聞き返しているのに、「問題ない」の一点張りでした。
言われる言葉は。。。そうですそうです、お得意のあれ。
「気のせいじゃないか」「疲れてるんじゃないか」「やる気がないのかも」「やりたくないことなのかも」「嫌いな人といるのかも」....etc
またかよ、ほかに言えることないんかい。聞き飽きたわ(心の声)と、思いつつ、診察室を去ってました。
診察できる医師はわずか。
聴覚情報処理障害は、15年ほど前から、研究がされているようです。
この障害を認知してる医師は少ないそうです。認知してても向き合ってくださる医師も少ないようで…
唯一、診てくださる病院も、予約はもう半年以上先まで埋まっているそうです。
「聞こえない。」という患者さんの訴えから、ホームぺージまで立ち上げた医師がいます。(こういう医師が増えてくれたら・・・と思います)
色々と情報はあるようだ。
聴覚情報処理障害という言葉を目にしてから、ずっと検索してあちこちのページを見ています。書籍も少ないですがありました。ホームページも少なかったですが目にしました。ホームページはどちらかというと、学術的なものが多いように感じました。聴覚情報処理障害はこれから認知されていくのかもしれません。そしたら、情報はもっと増えていきそうです。
聴覚情報処理障害を調べていると、15年ほど前から聴覚情報処理障害の研究されている学者さんが本を書いていらっしゃいました。
小渕准教授は、言語聴覚士だそうです。聴覚と障害を専門に研究してる大学というのがあるのですね。国際医療福祉大学にいらっしゃるとのこと。
きこえているのにわからない APD[聴覚情報処理障害]の理解と支援
- 作者: 小渕千絵,原島恒夫
- 出版社/メーカー: 学苑社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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次のこちらの本は、高次機能障害関連の本のようです。言語聴覚障害も色々種類があるようで、どんな種類があってそれらがどのようなものなのか、なぜそうなるのか、どうしたらいいのかと対応のことも書かれているようです。イラストや図で分かりやすく説明されてるそうなので、文章読むのが苦手の私でも読めそうです。(まだポチっていません)
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)
主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学的障害である。主として病理学的な観点よりも厚生労働省による行政上の疾患区分として導入された概念であり、異なった原因による複数の疾患が含まれる。
聞こえないことで自分が困ること
各ホームページにも記載されていますが、自己肯定感がどんどん下がっていくことでしょうか。自信もなくなっていくことでしょうか。
聞こえないことに対して、聴力に問題はないのに、なぜ?と悲しくなるし、不安にもなります。どうしたらいいんだろうって悩みもします。
ですが、自己肯定感や自信の喪失の引き金になっているのは、周囲の態度や言動も大きなきっかけでもあります・・・
他人様に押し付けるわけではないですが、聞き取れない時点で「まただ」「どうして私は」と結構落ち込んでいます。
そこに「ちゃんと人の話、聞いとけよ!」「やる気あるのか」「ぼけっとしてるからだ」と怒られることは、本当につらいです・・・。
追い打ちをかけられてしまうといえば、わかりやすいでしょうか。さらに、喪失してしまいます。
そして、出来るはずのことが出来なくなったり、ケアレスミスを連発したり、してしまうのです・・・
自分だけでなく相手も困らせている
「聞こえない」ということは、自分だけのメンタルだけではなく、相手のメンタルにも影響があります。
イライラさせてしまうのです。「またか、こいつ」みたいな。「一回で聴きとってくれよ」みたいな。
他の方には聞こえてるもの、理解されてるものが、私には届かないのですから、相手のストレスを生み出しているのは間違いありません。
相手も「やる気あるのか」「努力が足らない」「だらしない」「いい加減」「無責任」「集中力がなさすぎる」「しっかりしろ」・・・etc なんて言葉、言わずに気持ちよく仕事をしたいはずです。
ですが、今日も言わせてしまいました。先日も言わせてしまいました。言わせなくても顔つきが・・・そんな感じです。申し訳ないです。
毎日のことで、一日に何度も…となると、周囲の人もイライラしますよね。ほかの人には聞こえてて、通じてるのに、私にだけ通じないし、聞こえないのですから。
そして、イライラさせ過ぎて、相手にもミスをさせてしまったり・・・なんてことも。
対策
幸い、私は発達障害で主治医がいるので、「聞こえない」ことに対して、相談することが出来ています。
主治医からは「よくあることだから、気にしなくていい。」と言われました。変えようと思って変えられることではないから、対策や工夫を考えましょう、という意味でした。
そして、対策としては「耳が悪いんです。聞こえづらいので、もう一度、教えて頂けますか」とお願いすることを教えて頂きました。
「嘘をつくのは良くないことだけど、こういうのは嘘というより、お互いを円滑にするための工夫の1つとしてね・・・」と教えて頂きました。実際に聞こえないんだし、ちゃんと相手の言う通りに、聞こえないんだから耳が悪いっていうのは嘘ではなく本当の事だなーと思います。
で、実践してみた。
「耳が悪いんじゃないのー」と、言われたので、「そうなの耳が悪いの。病院でそう言われた」と伝えました。
それから、周囲の対応が変わりました。私が聞こえないことや聞き返してることにイライラさせてしまってるようですが、嫌な言葉を言うことはなくなりました。
耳元でゆっくり話してくれたり、紙に書きながら話してくれたり、実際の動作をしながら説明してくれたり・・・
聞き取れないフレーズが会話の中に合っても、前後のフレーズなどで想定できるようになりました。
聞き間違えてしまって、全然違う作業をしてしまうこともなくなりました。
といっても、実践してみて、まだ2週間ほどなので、まだまだ不安ですが、
嫌な言葉を毎日聞くことから解放されて、ほっとしています。
ケアレスミスの連発もなくなり、出来なくなってしまったことは、出来るように、と、元に戻れました。
お願い
もし、、、あなたがまじめに話しているのに、相手が聞いてない、ということが多かったり、何度も聞き返したり・・・ということが少なくなかったら、もしかしたら・・・・と、すこぅしだけでいいのであたたかく見守ってもらえたら。と思います。
そしてもし、可能だったら、「ねぇねぇ」と肩をポンとしてから、少しだけゆっくり少しだけ大きめな声で話してもらえたらとてもありがたいです。