なりたい自分になるために

ADHDでASDな私と子どもたちの生きやすい日常作り

長男の苦しかった中学校生活・・・「記憶」

長男が発達障害の傾向があるかも。とわかったのは、不登校にどっぷり浸っている最中に相談した臨床心理士の先生のおかげです。

 

なんでわかったのか?

色々と長男のことを話していくうちに、「おかあさん・・・もしかしたら、なにか診断名が付くかもしれません・・・」と臨床心理士の先生がおっしゃいました。

 

とてもとても慎重そうに。

 

あとで、療育の仕事をしていた従姉に教えてもらったのですが、「発達障害かもしれないよ」と先生たちが伝えるのってかなり大変らしいです。

 

受け入れられる方が少なくないそうで、怒り出してしまったり、取り乱してしまったりするそうです。

 

 

 

で、どうしたか。

病院の事を相談しました。先生が勧めてくれた病院は、半年以上待ちがあったからです。

 

待ちがあったとわかったとき、私は、そんなに待っている間に悪くなる。とほかの手段を考えて対処していました。

 

臨床心理士の先生がおっしゃるには、

「待ちがあったとしても予約しましょう」

でした。

 

予約しなければ、半年経っても、何も変わらないからです。何も変わらないどころか悪化です。だって、彼にとって苦しい時間が経過してるんだもの・・・。増えているんですもの・・・。現状維持ではないですね。

 

幸い、アドバイスをいただいたタイミングでの予約は2か月待ちだったかな。3か月待ちだったかな。以前より待ちが少なくてホッとしたのを覚えています。

 

 

 

たとえ、数か月先でも。

たとえ、すごく先でも、良い病院で診ていただいた方が良いです。すぐに予約が取れる病院だと、私みたいに誤診があるかもしれません。

 

すごく先でも、合間合間で、何らかの理由でキャンセルされる方もいるから、時折、電話して確認すればよいんだということにあとで気が付きました。

 

「〇〇に予約してるのですが、もう少し近くに空きが出来ていたりしませんか」って電話して確認して空いてたら、変更していただいたらよいのですよね。

 

私はそんなことにすら、気が付けませんでした。

 

 

 

長男の中学生活は・・・

忘れ物、提出物が出来ない、宿題が出来ない。そのオンパレードでした。忘れ物がひどすぎて、「取りに帰りなさい」といわれることも割とあったそうです。

 

「取りに帰れと指導しても帰らないときがある。なかなかふてぶてしい」と先生に言われたこともありました。

 

ちょうど、お年頃的な話し方や素振りが見え隠れしていたので、年頃だからしょうがないのかな。なんて気楽に思っていました。

 

どうしたらちゃんとしてくれるんだろうと思案して、あれこれとくどくど言ったり、あれしろこれしろと指図したりもしました。

 

でも、伝えた知恵と工夫は、無造作に、というか、無下に、というか・・・扱われていたので、本人にその気がないなら仕方ないかと。。。。。

 

 

 

お年頃でもなんでもなかった。

お年頃だからしょうがないのかな。なんて私が呑気にしてる間、彼は「またできなかった」「どうしてできないんだろう」「またやっちゃった」とどんどん、どんどん、落ち込んでいってたのだろうなと思います。

 

結局、忘れ物の原因は「記憶」 記憶が弱く、情報が紐づかずバラバラになっていることが原因でした。連絡帳を書いても、連絡帳を確認することが結びつかない。連絡帳の存在を取りこぼしてしまってる。だから覚えている範囲、思い出せる範囲でしか宿題や持ち物、提出物ができなかった。

  

それだけじゃなくて、「いわれたこと」への理解が苦手だから簡単なこともわからない。次から次とお話されると取りこぼしてしまう上に、言われることに混乱もしてしまうし、音過敏があるから周囲の雑音で先生の声が混在して何を言ってるのかさっぱりわからない。なんてことは日常的。

 

「あんなに色々言われたけど、結局なんだったんだろう・・・」って状態。周りの環境や状況から、推測して行動する。という毎日だったのです。

 

 

 

 

私が理解がある親なのではなくて私自身が。

私の中でいろんなことが一瞬でひっくり返りました。それと同時に、彼がどんな状況でどんなに頑張ってきたか。なのに全然できなくて、できないことすら伝えられず、指摘されて怒られてばかりの毎日で、どんなに大変だっただろう。

 

そう思うと、本当に・・・・。気づいてあげられなくて本当に辛い思いをさせてしまった。

 

病院や臨床心理士の先生方からは、「理解が早い」「よく把握してくださってる」とおっしゃってくださいましたが、早いのでもなく理解があるわけでもなく把握できてるのでもなく・・・

 

彼のお困りごとは、私にお困りごとだったのです。

 

 

なぜ、相談してくれなかったの・・・

よく「相談してくれたらよかったのに」といわれることがあるのですが、自分が世間の方々となにかが違ってて、なにかがおかしいことに気が付いてても、何がどうおかしいのかわからなかったのです。

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それにね、できないって困ってると「やる気がないから」「努力が足らない」って子どもの頃から散々怒られてきてるから、「どうせまた怒られるんだ」と思ったら言えなかったです。

 

だから、きっと長男も同じ。「できないの」っていっても、「どうせまた怒られる」って思ってしまって言えなかったのだと思う。実際、怒られてたし・・・

 

「どうしてできないの?」って聞かれても、「忘れちゃうんだ」くらいしか言えないんですよね。するとやっぱり、「やる気がないから」「努力が足らない」ってところに戻ってきてしまうんでしょうね・・・・

 

忘れ物の原因は「記憶」で、 記憶が弱いから情報が紐づかずバラバラになってしまってたり、どんどん、取りこぼしをしてしまう。などのタイプがあるのだと知っていたら、「忘れちゃうから」といわれたときに、「もしかして」と思えたかもしれません。

 

 

発達障害って区別しなくてもいいから

「いろんなタイプが存在する」っていうのがどこかのタイミングで知る機会があればよいのにな。と思います。

 

発達障害か否かって区別するためでもなんでもなく、教育や躾をしていくのであれば、教育や躾をする側に子どもたちを合わさせるのではなくて、教育や躾を受け取る子どもたちが、身につけやすい方法で教えていってあげれるように、そのために、って思います。

 

大切なのは、必要な物事を子どもたちが身につけることであって、方法は重要ではないですものね。

 

今は、情報がたくさんあるから、気づけるタイミングはあるかしら?

 

 

 

前回のお話。

www.adhd-kaizen.com

 

 




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